あぁ懐かしき90年代アニメ秘話

90年代のアニメについて語っています

90年代の名作アニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」の魅力を伝えたい

私が1990年代のアニメでおすすめしたいのは「ダイの大冒険」です。2020年に再アニメ化が決まってアニメファンから注目を集めている本作ですが私は1990年代に放送されていた初代のアニメにドハマリし、毎週欠かさずに視聴していたのはもちろん、このアニメがきっかけで原作を買い揃えたほどです。

 

ドラゴンクエストをモチーフにしたアニメ

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

当時ゲームのドラゴンクエストが好きだった私は、ドラゴンクエストをモチーフにしたこの作品にももちろん興味がわきました。それでアニメを見始めたのですが、単なる勧善懲悪ではない奥深いストーリー、個性的なキャラクター、さらに人の心の奥深さを包み隠さず表現するなど、さまざまな要素が詰まっていたのがとても心に響きました。

 奥深いストーリーがおすすめの理由

このアニメはデルムリン島で暮らしていたダイが、魔王を倒すために仲間を集めて冒険を繰り広げるストーリーです。その冒険活劇はもちろんアニメのみどころなのですが、とにかく一筋縄ではいかないストーリーがとても奥深くて夢中になりました。

たとえば強力過ぎる能力と姿ゆえに守ろうとしている人間から白い目で見られてダイが疎まれてしまったり、悪い一味であるハドラー親衛隊にも絆があったり、ポップがマァムに恋をしたりなどです。週刊少年ジャンプで掲載されていた少年マンガですから、もう少しシンプルで単純なストーリーでもよかったはずです。ですがこのダイの大冒険はそうしませんでした。

今から考えると大人が見ても考えさせられるような奥深いストーリーに仕上がっていました。

 

子どもでも見やすい演出

子ども向けに作られたアニメですから、見やすかったことは確かです。演出や音楽にそこまで強く個性が出ているわけではないですし、声優陣の演技も変に脚色されていたりするようなことはありません。そうした子どもがすんなり見られる見やすさを保ちつつも奥深さを感じさせる作品に仕上げていたのが、私がこのアニメをとても気に入っている点です。

 

魅力的なキャラクターたち

アニメには、魅力にあふれたさまざまなキャラクターたちが登場します。こうした冒険作品ではどうしても主人公側のキャラクターの人気が高いものですが、ダイの大冒険はそうではありません。主人公側のキャラクターはもちろんのこと、敵側にも魅力的なキャラクターが揃っていました。単に敵側だからと軽く扱っていなかったところが、このアニメの魅力を深めたことは否定のしようがありません。

敵側で特に魅力的だったのが、ハドラー、クロコダイン、バランの3人です。これらの3人の魅力は、とても男性的な個性を持っています。部下を束ねる立場のハドラー、武人としての流儀を貫こうとするクロコダイン、ダイの親であるバランと、いずれも個性が非常に際立っています。

これら3人をはじめ、敵側も魅力的だと思えるようなキャラクターがアニメではたくさん登場します。

 

マァムとレオナの2大美少女キャラクターがかわいい

1990年代のグラフィックでも十分かわいらしく描かれていたのが、このアニメの2大美少女といっても過言ではないマァムとレオナです。基本的にはダイの冒険の様子や男臭さを描くアニメでしたが、その中で癒やし要素となっていたのがマァムとレオナです。

特にレオナはパプニカ王国の王女だけあり、非常に高貴なところが魅力に感じられました。言いたいことははっきり言う性格だけにお淑やかではない部分もありますが、そこがまた良いと思いながらアニメを見ていた男子は多かったはずです。正統派の美少女という印象です。

一方のマァムは男勝りな性格をしているものの優しい一面も持ち合わせているなど、ギャップが魅力のキャラクターです。またポップの想い人であるというところも、見ていて何だかやきもきさせられました。そういうちょっとした恋愛のエピソードがソツなく描かれていたのも、このアニメの奥深さにつながっていたことは間違いありません。良い意味で人間らしさをしっかり表現しています。

 

キャラクターのイメージに合った声優の好演技

キャラクターのイメージにしっかりとマッチした声優の好演技も、このアニメがおすすめできる理由です。難しい心理描写が多いダイを見事に演じ切った藤田淑子さん、気弱でお調子者のポップをユーモアたっぷりに演じた難波圭一さん、マァム役の富永みーなさんは、サザエさんの3代目カツオ役として今でも活躍しています。

当時はあまり意識していませんでしたが、今になって振り返ると声優陣がチーム一丸となって演技をしていたことがよくわかります。キャラクターのイメージにマッチしていた演技だったからこそ、違和感なくアニメに集中することができました。

 

まとめ

1990年代はたくさんのアニメが放送されていましたが、それらの中でも特に記憶に残っているのがダイの大冒険です。ストーリー、キャラクター、演出、声優と、すべてにおいてレベルの高いアニメなので非常におすすめです。